【加工部会】見て学ぶ!第18回石材加工講習会in長野県高遠 開催報告
「高遠石工の仕事を学ぶ」~良い物を観て学び、良い物を創り、良い物を残す~
開催日:2026年10月18日(日)~19日(月)
場 所:長野県伊那市高遠地区
参加者:24名
講習の中心となった桂泉院、樹林寺、建福寺では、守屋貞治の作品をはじめとする石造物を見学し、実物を通して加工に関する知識を学びました。歴史的な作品を間近で見ることにより、石材の特性を生かした造形や細部にわたる加工の工夫など、資料や写真だけでは得られない学びを得ました。また、長い年月を経てもなお受け継がれている石造作品に触れることで、石工の技術の高さや、優れた作品を後世に残すことの意義についても認識を深めることができました。
さらに、高遠町歴史博物館を見学し、地域の歴史や文化について理解を深め、寺院での石造作品の見学と博物館での学びを組み合わせることで、石材加工の技術を単なる製造技術として捉えるだけでなく、地域の歴史や文化、人々の暮らしと深く結び付いたものとして考える機会となり、石材加工に携わる私たちにとって、過去の作品や技術を学び、そこから得た知識を今後の加工技術の向上や人材育成に生かしていくことは、大変重要だということを実感しました。
2日目の昼食には、高遠地域の名物である高遠そばを味わい、見学や学習だけでなく、地域の食文化にも触れることができ、参加者同士の親睦を深める良い機会となりました。移動や見学の時間も含め、参加者が共に行動することで、日頃の業務ではなかなか得られない交流や情報交換ができたことも、本事業の成果の一つです。
参加者それぞれが日々の仕事を振り返り、今後の技術向上を考えるうえで大きな意義があったと考えております。一方、今回得られた知識や気づきを見学だけで終わらせず、実際の加工現場でどのように活用し、次の世代へ伝えていくかが今後の課題でもあります。
今後も、参加者からの意見や要望も参考にしながら、実物を見て学ぶ研修と実際の加工技術を学ぶ実習などを組み合わせ、より実践的で効果的な講習会を企画してまいりたいと思います。
[加工部会 部会長 北島敏行]

