平成28年 熊本地震について(5)支援活動報告
日時 2016年7月25日(月)・26日(可)
場所 熊本市営 小峯(おみね)墓地・立田山(たつたやま)墓地 参加者数延べ60名(当会員)
■業界3団体で初の合同災害支援活動が実現!!
本年4月14日に熊本県、大分県で相次いで起こった熊本地震は、両県に多大な被害を引き起こしました。当会では、地震が起こって3日後に災害対策本部を立ち上げ、その後、日本赤十字社を通じ、義援金をお届けしています。続いて、5月25日の現地調査の結果をもとに、7月、熊本市内「市営小峯墓地」の災害支援活動に入りました。支援の内容は、墓地の通路に散乱した墓石の撤去作業で「せめてお参りに墓地の近くまで行けるように!」との思いで活動を行いました。
この活動で特筆すべきは、全国優良石材店の会、全国石材施工協会、当会の3団体が合同で復興支援にあたったことです。加えて、災害対策本部からの呼びかけに対し、全国の会員から手を揚げていただきましたが、現地での受け入れ体制の問題もあり、多くの方にご辞退いただく形となってしまったことは残念な思いです。我々は、5年前、東日本大震災の復興支援に携わりました。この活動を経験して培ったのは「他人を思いやる気持ち」です。多くの方が手を揚げてくれたのは、確実に会員の中にこの思いが育っていることを意味しているのではないでしょうか。
■「受け取った」の掛け声のもと、手作業での作業開始。
天候は、初日にゲリラ的な雨。天候は、初日にゲリラ的な雨。2日目は高温注意報が出る厳しい環境となりました。しかし、誰一人と弱音を吐くことなく作業に集中していた姿に驚かされました。こうした皆の思いもあり、当初は、3日間で予定していた作業が1日で終了してしまうという想定外の事が起こってしまい、2日目は、市との協議で他のエリアへ活動を広げ、無事終了しました。
2日目の作業でもっとも驚かされたのは、「ここでは、クレーンを降ろすより手作業の方が早い!!」との判断で多くの作業を手作業で続けた事です。「受け取った」などお互い様々に掛け声を掛け合って、数人で石塔を持ち上げ、片づけて行く姿は感動すら覚えました。
また、地元マスコミなど5社の取材があり、テレビで放映されました。
■熊本へ観光にいきましょう。それも復興支援です。
最後に会員のみなさまへお願いです。墓地使用者との契約の際、「災害時には倒壊した墓石を動かす事がある」「その時に墓石等が破損する場合がある事」の2点を盛り込み、事前に承諾があると、災害時の混乱の中でもスムーズな対応につながります。この事は、今回の災害支援活動で得る事が出来たノウハウです。
ようやく通路が確保されましたが、石塔は倒れた状態が多く残っており、墓地だけでなく倒壊した家屋もあり、まだまだ復興には時間がかかるようです。観光で地元を訪れるなども復興支援になります。引き続き皆で考えていきましょう。