【埼玉県支部】7月勉強会
開催日 2025年7月7日(月)
開催場所 大宮ソニック貸会議室901号室
参加者 講演会 22名 オプショナルツアー 4名
有名人や歴史上の偉人などのお墓を巡ることを趣味とする人々である「墓マイラー」として有名なカジポン・マルコ・残月氏をお招きして、ご講演いただきました。翌日は希望者限定で偉人・著名人のお墓巡礼し、お墓という物への価値認識を高め、我々の仕事に対する意義を深め、有意義な勉強会となりました。
<講演会>
世界各地のお墓を巡礼された数多くのエピソードを中心とした情熱溢れる講演(以下要約)
◎なぜ墓マイラーになったか
学生時代、当時読んでいたドストエフスキーというロシアの文豪のお墓に行った際に、歴史上の人物という実体を感じない存在であった人が、「本当にこの世に生きていたんだ!」という衝撃を受けた。以来、自分が興味を持った文学者や芸術家といった歴史的な偉人のお墓をお参りするようになった。
◎100か所以上の偉人のお墓巡礼でのエピソード紹介
・世界各地、お墓巡礼の道中、様々な困難があるが、「ありがとう」を伝えるためだから頑張れる。
・悪党はいる、でも親切な人がたくさんいる。
・人は愚かではなく、弱いもの。
・墓石に刻まれたラストメッセージ。石に刻むからこそ残せる。
・墓は生きている。
・墓は石ではなく、人として扱う。
◎墓じまいに対する所感
・墓は人がこの世に生きた証。
・人は生きている時より、死んでからの時間の方が長い。
・墓がないのは儚い。
墓じまいや合葬墓の増加といった中で、死者を象徴し、そこに訪れることによって魂の交流ができる場所である「お墓」という物の存在価値に自信を失いつつある我々にとって、カジポンさんの講演は、勇気と自信を与えて下さる話であり、我々の仕事の意義を深めることに繋がるものでありました。
<オプショナルツアー>
講演会の翌日、カジポンさんと一緒に埼玉県内にある偉人・著名人のお墓巡礼を行いました。カジポンさんの墓マイラー仲間である黒坂さんも参加してくださったことで、墓マイラーの世界に対する認識の幅が広がりました。
また、実際に大きな霊園にて手分けして、著名人のお墓探しをし、見つけた時の喜びや、墓石や墓誌に刻まれた情報から得られる情報を読み取ったり、思わぬ方のお墓を発見したりという体験をすることができました。
著名人のお墓探しゲームとも言えるような感じですが、「私たちは、お墓を見に行くとは言わない、お墓はお参りに行くもので、感謝の気持ちを伝えるという想いが大事なんです。」というカジポンさんの言葉があり、それがとても大事なことだなと思いました。
お墓に対する「純愛」とも言える墓マイラーの方々の言動に触れ、とても大事なことを教えていただけたと感じました。